ぬくめる

日記です

みんなそれぞれ、ただ思い思いに教室に存在しているだけであって、なんの悪い企みもないのかもしれない。わざわざ悪いことをしたい人は、少ないのかもしれない。

専門学校で親しい友だちができて、私は教室で一人でいることがとても苦しかったのだと気が付いた。一人でいるのは好きだけれど、安心して一人でいることはできなかった。本を読んでいるときも、寝たふりをしているときも、恐怖でいっぱいだった。

誰かといて安心したって別にいいんですね。なんだか私は、友だちと楽しくいることで、誰かに相談することで、頼ることで、抱えている孤独が偽物になってしまうと思っていた。それは人生楽しくやってる人の孤独は嘘だと言っているようなものだ。私にはこの孤独というか、この抱える問題しかないと思っていた。だからいつも深刻になってしまう。生きることさえ脅かしてくるこの問題に、立ち向かえていればいつも死にたくたってそれでいい、苦しむことでこの世で生きる権利を得ていたような気がする。だけど楽しんでもいいんだよ。なんにも悪いことしてない。自分が自分でしかないことのつらさを忘れるくらいの楽しい一瞬があっただろう。だから生きてこれたんだ。

友だちといることで得ることができた安心を、波紋のように広げていって、教室に居るのが楽になりたい。社会に存在することがもう少し楽になりたい。