ぬくめる

日記です

jupiterのみを

上の階に住んでいる誰かがリコーダーで平原綾香の「jupiter」を奏でている。朝にきこえることもあれば、お昼にきこえることもある。夜はない。ちゃんとご近所のことを考えている。

母と「jupiterなってるね」と言い合う。毎日のように熱心に、いったいどんな人が奏でているのだろう。お昼に音色がきこえるということは、学生ではないのか…?いえいえ、家でこっそり過ごしている学生たちはたくさんいる、と自分のことを振り返ってしみじみしながら、どんな人でもいいから、その音色を絶やさないで、と思うのだった。誰にも咎められませんように。jupiterのみを奏でる人がいる。それぞれの生活があるということを、思い知ることができる。

こだまさんのエッセイを読んでハッとしたのだけれど、これ、リコーダーではなく、オカリナかもしれない。オカリナ教室に通っていたという、こだまさん、そのことをエッセイに書いてくださって有難うございます。こだまさんは喫茶店のアルバイトを始められたそうで、バイトが大苦手な私は、とても励まされています。8月23日発売の『ずっと、おしまいの地』、買います。