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日記です

それでいいんだ

テスト最終日だった。一教科のみで、コミュ英IIだった。テスト範囲から満遍なく出題された。授業プリントの細部に至るまで勉強していないと点数は取れないだろう。お情け問題が無かった。先生、本気だ、と思った。胸が熱くなった。舐め腐って勉強してこなかったので、解けなかった。マスクしていることをいいことに、下唇を思い切り噛んで悔しさを露わにした。なんで?

「英語上手くなりたい」と思った。「何て書いてるか読めるようになりたい」と思った。上手くなりたいってなんなんだ。何て書いてるかは授業ちゃんと受けてたら分かるんだよ。先生の熱い思いに応えたかった。ちゃんと授業を受け、勉強した者のみが挑むことのできる、先生との真剣バトルを、わたしも繰り広げかった。わたしが受けたのは本当にテストだっただろうか。アンケートをしているみたいに、手応えがなかった。同じテストを受けたかおるちゃんと、教室を出た後すぐに「本気(マジ)だったね」と話した。

帰りにかおるちゃんとスタバに行って、抹茶×抹茶ホワイトチョコレートを飲んだ。かおるちゃんは抹茶×抹茶ホワイトチョコレートフラペチーノを頼んだ。ツイッターをやめた話をした。かおるちゃんはツイッターをしているが、本当に見たい人のツイート通知をONにして、通知が来たらツイッターでツイート見るみたいだ。タイムラインは一切見ないそうだ。

「ナイスだよ」と言われた。ナイスな友だちだわ、と思った。かおるちゃんの、食べづらいものに苦戦しながら食べるところが好きだ。フラペチーノ、飲みづらかったらしい。飲みづらさを報告してくれるところが好きだ。道を歩いていると、自転車や車がいないか立ち止まって確認するところが好きだ。後ろに車がいないか何度も確認するところが好きだ。車はまだ離れたところにいて、ぜんぜん通れるのに、車だ、と言って通らないところが好きだ。だめだめになってしまわないよう自分でコントロールしようと努めているところが好きだ。ひとりで好きな場所やイベントに出かけるところが好きだ。バイトの制服をまだ返せていないところも好きだ。スマホ音ゲーを2、3時間するところが好きだ。スタバの店内1時間までを、ちゃんと守るところが好きだ。

専門学校に行って、友だちができるか、気が合わなくともやっていけるか不安だった。かおるちゃんがいるから大丈夫と思った。友だちができなくても、かおるちゃんがいるから大丈夫、の大丈夫ではなく、気が合う人がいない、友だちができないと悩んでいたら、かおるちゃんは励ましてくれるだろうから、大丈夫だろう、の大丈夫だ。依存をしないように気をつけよう。重くのしかからないように気をつけよう。難しい。難しい。誠実を第一に。

かおるちゃんは、夏休みにいきなりテンションの高い手紙を送ったら、それ以上のテンションの手紙を送ってくれた人で、一緒に〇〇しようよ、とかはあまり言わないけど、記念にプリクラ撮ろうよとか、ツーショット撮ろうとか言うような人で、わたしは、本当に嬉しくなる。「校外学習の日に好きなアイドルのラジオの生放送があるから、わたしずっと片耳にイヤホンつけてるかもしれない」と言ったのは、本当に愛おしかった。どうしても聞きたいのだろうな。もうそんなら両耳つけたらいいのに。でもそれでは少し寂しいな。わたしはまじまじと白くまを見て、可愛いなーってつぶやいて、片耳にイヤホンつけたかおるちゃんは、ただ風景として白くまを見て、白くまだなーってちょっと思えばそれでいい。それぞれでそれぞれの楽しいことをしていたら、楽しいよ。それでいいんだ、わたしたち。