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日記です

電車に乗るのが何ともなくなってきて、この時間をどう過ごすか考えるようになった。スマホを見たり、音楽を聞いたり、本を読んだりする。

俯いてばかりだな、と思って、顔を上げてみた。スーツを着た長身のイケメンが目に入った。その人の周りの空気は澄んでいるように感じた。マスクをしていなかった。マ、マスクしときなよ、と思ったが、この顔を見せるためにマスクをしてないんじゃないか、と勝手に納得した。

制服姿の人がいて、全日制の学校だったら遅刻だろうな、と思った。学校嫌なのかな、と気になりつつ、駅に着いたので電車を降りた。

サラリーマンの中年男性のことを思い出した。学校が怖くて電車で涙を流していた(少しそんな自分を悲劇的だと思い酔っていた)私を見て、明らかに動揺してくれたサラリーマンの男性。見ず知らずの訳もわからない女子に、あれだけ心を動かしてくれたあの男性は、素直で優しかったのだ。

ツイッターをやめた。誰かが撮った事件の現場写真、人身事故の現場写真、飛び降り自殺の動画を、見ないでいたい。簡単にアクセスできてしまう。この場を、自分から没収しないといけない。少しでも油断すると、アクセスするから。

自分を知ってもらった気になるのに違和感があった。他人を知った気になるのが嫌だった。近くなく、遠い存在だ。多弁になるのが嫌だった。泣きごとばかりツイートするのが嫌だった。