ぬくめる

日記です

12月21〜22日

21日は、8時〜13時までひとりでレジをしていた。とても忙しかったが、なんとかやりきることができた。22日も8〜14時までひとりでレジをした。13時55分、ようやく帰れる!と思った矢先、社員さんがやってきた。開口一番に「PayPayのときの精算方法知ってるよね?」と言われ、おそるおそる実演した。社員さんは、うーんと唸ってから「合ってるなぁ」と言った。嫌な予感。

「昨日のレジ締めで金額が合わなかったのよねぇ」と社員さんは呟いた。「何かありましたか」と言うべきところなんでしょうけど、わたしは言いませんよ。

それから社員さんは「レジ点検しようか」と言った。

レジ点検…現金売上額-釣り銭準備金=レジ内の現金 レジ内のお金を数え、過不足があれば、お会計の際にミスをしていることになる。

「めちゃくちゃ疑われてるやん」と思った。1人でレジをしていたのだから、ミスがあれば確実にわたしのせいだ。

誤差がないよう祈りながらお金を数えていった。あ、これまずいやつだ、このマイナスの数字、埋まらない、埋まらない、どうしても。マイナス1604円。

レジ画面には、「-1604円」と表示されていた。社員さんと画面を見つめ、沈黙。「どうすればいい、なにを言えばいい」と混乱した。1分は経っただろう、ようやく「すみませんでした」と言うことができた。謝罪後すぐに「要はこれだけお会計のときに間違えてるってことやで、1604円」と言われた。あの沈黙は謝罪待ちだったんだ、と気がつき、血の気がサーッと引いた。

現行犯逮捕の瞬間。もうクビにしてほしかった。

製造の方から「よくやった」と褒められるくらい、真面目に勤めた。すこしはできる奴じゃんか、と思うことができた。確かにそう思えたし、頑張っていたけど、結果がこうだ。なんなんだ。

萎縮、もっと萎縮。社員さんと目を合わせられなかった。そそくさと帰った。14時過ぎ、雨が降っている。傘はない。駅まで歩き。涙が出てきた。

帰りの電車のなか、中学の友だちのむくるにLINEをした。むくるはすごいよ。むくるはいつも先まで見通した優しさをくれるなぁと思う。想像力と配慮がすごい。「パワハラされてない?」という具体的な心配、ほんとに心強い。

むくると会うことになった。ほんと有難う。

最寄り駅につき、むくるの家まで歩いて向かった。なつかしい。むくるの家に遊びに行くのはいつぶりだろうか。たぶん小学生以来?

むくるの家のちかくの公園は更地になっていた。ここでむくるが飼っている犬を連れて一緒に迎えに来てくれたなぁとか、むくると入るかどうか迷った不気味な神社だ、とか懐かしい記憶が蘇ってきた。記憶を辿って、家へ向かう。

むくるだー!犬だー!なつかしー!

むくるの部屋は綺麗だった。わたしの部屋とは違って、自分でこだわって作った空間のような感じがした。バイトのことを聞いてもらったり、むくるの将来のことを聞いたり、とても楽しかった。おばあちゃん特製のおでんをいただくことになり、むくるとおばあちゃんとおじいちゃんと犬(かわいい名前なのだけど仮名が思いつかないので、犬、としている)で、食卓を囲んだ。あったかい。おいしい。

23日

学校終わりにバイトですわ。朝起きるのが辛かったが、なんとか学校に行った。胃が弱っている。かつてないしんどさだった。かおるちゃんに会うために学校に来ているけど、かおるちゃんと喋れそうになかった。保健室に行きたい。けど、単位を落としたくない。受けるしかない。座っているだけで辛かった。

お昼休み、お弁当を作る時間がなく、買う時間もなかったので、お弁当は無しってことにした。かおるちゃんと喋ることはあまりできなかった。

かおるちゃんと駅まで一緒に帰って、「まだバイトまで時間があるからカフェとかで時間潰すね」と言ったら、かおるちゃんが「ミスドは?」と言った。なんとなく一緒に近くのミスドに行くことになった。

いやいやちゃんと確認を取らねば…と思い、かおるちゃんに「一緒にいいんですか」と訊いたら「うんうん」と頷いてくれた。かおるちゃん、有難う。

学校終わりに、友だちと、ミスド

美味しかった。目をギュッとつぶって「美味しい」と言った。胃が心配だったけれど、かおるちゃんと食べるドーナツなら胃もたれしてもよかった。かおるちゃんと話をした。2020年について。好きなものの追っかけと、受験勉強と忙しそうだ。冬休みと春休み、一緒に勉強をする約束をした。かおるちゃんとなら遊ばずにマジで勉強するだろうな。ほんとにたのしみだ。

かおるちゃんとバイバイして、バイトに向かった。足取りが軽い。