ぬくめる

日記です

11月24日

11時過ぎに起きて、支度をしてお昼ご飯を食べてバイトへ向かう。きょうのバイトは14時から18時までだ。青果店のレジ打ちのバイトをしている。仕事内容はレジ打ちと、レジのサポート(列がスムーズに動くようレジの案内をする・両替・レジ打ち担当の方の休憩時間に代わりにレジ打ちをする)の2つといっていい。きょうはサポートの方だった。お客さんのカゴをお預かりし、もうすぐ空くレジへと誘導する。文字にしてみれば簡単そうに思うが、実際はすごく神経を使う。まずお客さんに「いらっしゃいませ、商品お預かりいたします」と言い、カゴを預かってから、三台のレジを見渡しタイミングを伺う。もうすぐ空くレジにカゴを置き、お客さんに「お支払いはこちらでお願い致します」と誘導する。

どうしようもなく苦手だ。オロオロしてしまって言葉も尻すぼみになる。堂々とできないし、ずっと「すみません」を繰り返している。わたしの判断で誘導をするから、いつも正解しないとと思ってしまう。でも誰も答え合せをしてくれないので自己採点だし、そもそもハッキリした答えがないし。だから不安で仕方がないし、自分を信じることができない。ゲームみたいに「ピンポン」って音がすればいいのに。ミスしたら「ブブッ」って音がして欲しい。まだ空かないレジに誘導してしまったり、お客さんから預かった商品を落としてしまったり、半ば強引に預かってしまったり。高校生だからかお客さんは割と温かな目でみてくださる。でもわたしが高校生じゃなかったら、と考えると怖くなる。でも頑張るしかないのでがんばる。

わたしの担当していたレジが、いきなりピーピーいいだして、エラーを出した。先輩2人が対応してくださった。問題なく終わったが、原因が不明で、「もしかしてわたしがやらかした?!」と不安になった。レジトラブルしまくるくせに、冷静に対応できないわたしは何なんだよー!!!

なんだか聞こえる音ぜんぶが悪口みたいにきこえる。地面がぐにゃぐにゃする。わたしはきょう何ができただろう。ミスもあったけれど、まぁ上手くやれたとは思っている。でも邪魔しかしてないんじゃないかと思ってしまう。バイトの先輩たちが「あの子と話しづらいわー」と話している。わたしもこんな風に話題に上がることはあるのだろうか。…なんか馬鹿だな。そんなに思い詰めなくていいじゃない。自己評価低いけど、周りの評価高かったときあるじゃんか。まぁ自己評価低くて、ほんとうに低かったときもあるけどね。ほんと。でもわたしはまぁ頑張ってるよ。

バイト終わりにおばあちゃん家に向かう。電車で50分くらい。電車に乗りながらこれを書いているわけだ。やっぱり書くと前向きになれる。書くことは好きだ。欲を言えば、もっと良い文章を書きたい。「書き続けてね」と言われたことがある。嬉しかった。だから書き続ける。

改札を出ると、おばあちゃんがいた。おばあちゃんへ向かって走り出した。おばあちゃんとハグした。そんなわたし達を見ていた見知らぬおじさんは、満面の笑みだった。また人を笑顔にしてしまった。

おばあちゃんと真っ暗な道を歩く。星がいつもより綺麗に見えた。今日の晩ご飯はすき焼きだ。