ぬくめる

日記です

すみっこ文化祭

「文化祭まであと0日」と書かれた大きな貼り紙が、二階の渡り廊下の窓に貼られていた。机を運んだりと設営をする人たち。クラスの出し物の準備に参加しないといけないのに、わたしは講堂の前で突っ立っていた。仕事を放棄することに理由が欲しくて、本を読ん…

オサムグッズの永遠と

自転車で駅へ向かう。わたしやるじゃん。でも電車に間に合わないかもしれない。 坂を下っていると、うしろでカランカランと音がした。なにか落ちたな、嫌な予感。片手でリュックのチャックを触ると、ない。アクリルキーホルダーが、ない。 もう、いいや。自…

9月16日

寝坊をしてしまって、朝からおばあちゃん家にいる予定だったのに、午後4時におばあちゃん家に到着予定になってしまった。まぁ、朝から行くとは連絡してないからいいか。おじいちゃんに「今から行く」と電話をして、出発。 おばあちゃん家へ向かう道のりは、…

ツイッターで、たくさんの人の生活を知れるようになった。ツイートは生活のほんの一部を切り取ったもので、嘘かもしれないけれど、全く異なるいくつもの生活が同時進行していることに感動する。わたしのタイムラインには、子どもの成長記録とか、精神薬をポ…

君はちっともさえないけど

真面目な人が好きだ。自転車通学で毎日ちゃんとヘルメットを被る人。校則を守って学校に携帯を持ってこない子。授業で積極的に手をあげる勉強熱心なあの人。先生に見つかって怒られるのが怖くてバレンタインのチョコを持ってこれなかった子。友だちのサボり…

12月9日

人に知ってもらうだけで辛さがほんの少し和らぐことがある。他の人はどうか分からないけど、わたしはある。なぜ自分は、辛くて暗い気持ちを、誰か宛てでもなく不特定多数にツイートするのか知りたい。 考えてみた。嘆いても嘆いても、他の人は傍観者だからか…

11月24日

11時過ぎに起きて、支度をしてお昼ご飯を食べてバイトへ向かう。きょうのバイトは14時から18時までだ。青果店のレジ打ちのバイトをしている。仕事内容はレジ打ちと、レジのサポート(列がスムーズに動くようレジの案内をする・両替・レジ打ち担当の方の休憩時…

11月23日

なんでわたしじゃないんだろう。通り魔、殺人、交通事故、地震、津波。なんでわたしじゃないんだろう。いきなり死んでしまったあの子は、なぜわたしじゃなかったんだろう。 代わりに死んでしまいたい。これは絶対に言ってはいけないと思った。代わりがあるよ…

感動も怒りも喜びも、ぜんぶ焦りになる。カサブタの上に怪我をして、修復が追いつかない。どうしたら、何もない自分を救えるだろう。どうしたら、何かあるはずの自分を愛せるだろう。何もないことは無いのに、こんなに落ち込んでしまうのは、自分に自信がな…

10月18日

化学基礎の授業で、塩化アンモニウムと塩化ナトリウムの混合物を分離する実験をした。ペアになった子と実験を進めていった。この子とは体育でもペアだった。女性だと思う。一生懸命に授業を受ける子で、それが美しくみえた。向かい合って、やわらかいボール…

定時制高校、初日

10月1日、学校へ向かう。台風が去って天気は快晴だった。学校への道のりが最寄駅と2分ほどしか変わらないので、一駅分歩いた。初めて歩く道だった。ポカポカしていい気持ちだった。大きい枯葉がコンクリートの上をズーズー擦っていた。車の通りが少ない。か…

きょうの町

葉っぱや枝が散らばる自転車置き場。赤色のカラーコーンが寝転がって休憩をしていた。蜘蛛の巣が小さく張った自転車。サドルにぺたんとついた葉っぱ。道路脇に松ぼっくり、タオル、ガラス、葉っぱ、枝。ドミノのように傾くガードレール。屋根を修理する人。…

バイト初日 感想

バイトをする店舗の前で担当者を待っていたら、数少ない地元の友だちが歩いていたので声を掛けようと近づいた。なんだか虚ろな目でゆらゆら歩いていた。2、3回大きめに声を掛けたが、気づかなかった。肩をトントンしてやっと気づいてもらえた。友だちはさっ…

お化け屋敷に行きたい

朝番組のシューイチで、ふかわりょうさんとDJKOOさんがお化け屋敷のロケをしていたのを見て、とても行きたくなった。「怨霊座敷」というお化け屋敷で、家に亡き妻の怨霊がいる設定のようだ。参加者がインターホンを押して「ただいま」と言わなければならない…

回想と整理

不登校のことを考える。自分のためだけに考えて、自分のためだけに書く。 一年生のころからポツポツと休んでいた。毎日行くことができなくなった。中学校は未知の世界で、とても不安だった。友だちができるかどうか、どんな人がいるのか、学校のルール、自転…

亀吉〜〜!

一緒に暮らしていて唯一気が合うのは、亀吉だ。亀吉はカメだ。亀吉のほんとうの名前はドイル。名探偵コナンに心酔していた姉がつけた。飼いはじめた本人である姉がドイルの世話をしないので、わたしは亀吉と名付けた。といったら、亀吉とわたしは親密だと思…

中学生のわたしへ

元気ですか。他人に「元気ですか?」と訊かれたら、愛想笑いで「元気です!」って言うだろうけど、ぜんぜん元気じゃないよね。中学校は辛かったね、やっぱ思い切って学校に行かない選択してても良かったのかもって思うことがある。でも頑張ってくれて有難う…